足首の捻挫に対するテーピングと運動

足首の捻挫に対する考え方について

足首の捻挫は、足関節が捻った事によって生じる外傷の事である。足関節の靭帯損傷でもある。

特に多い損傷は、前距腓靭帯が多いと言われています。外側に付着している靭帯は、前距腓靭帯、後距腓靭帯、前脛腓靭帯、後脛腓靭帯、踵腓靭帯の5種類である。

内側の靭帯は、三角靭帯と言われていて脛舟靭帯、脛踵靭帯、前脛腓靭帯、後脛腓靭帯の4つの靭帯です。

特に外側の損傷が多いと言われています。

多い事例は、ヒールを履いていてくじいてしまったや、溝のつまずいてしまったなど多数あります。

アメリカの疫学調査では、一般市民1,000人年あたり2.15件の足首の捻挫が発生していると言われています。

その中でもっとも多いのが、スポーツ活動の発生です。

スポーツの中で一番多かったスポーツは、バスケットボール、フットボール、サッカー、ランニング、バレーボール、ソフトボール、野球、体操の順で発生頻度が多かったとデータででています。

足関節捻挫は、頻度の高いスポーツ外傷である事と同時に重症例は、慢性足関節不安定症に移行しやすい為、早期の競技復帰と再発予防が重要です。

 

足関節の解剖学的特徴

足関節は、内果と外果からなるほぞ穴構造に距骨がはまり込み骨性に安定している。

内果は外果よりも短いため、距骨は内側に傾きやすい。

距骨滑車は、後方が前方よりも幅が狭いため、足関節底屈位で不安定性となり、底屈位での捻挫が生じやすい。

 

足関節捻挫での関節可動域と徒手ストレステストについて

足首の捻挫の底背屈制限と疼痛の有無と部位を確認する。

徒手ストレステストでは、受傷から時間が経過した事で行う。

外側靭帯損傷を疑う場合は、前方引き出しテストや内返しストレステストを行う。

三角靭帯(内側靭帯)損傷を疑う場合は、外旋ストレステストや外返しストレステストを行う。

 

足首の捻挫に対するテーピングやテーピングの巻き方について

最初に、テーピングを始めますよと示されているのがアンカーです。

内側のくるぶしより1本目は、強く巻きます。

2本目は、1本目の強さに合わせてテープの3分の1が重なるように巻きます。

次にスターアップです。

スターアップは、内反防止の為に行います。

1本目が、アンカーから真ん中、内側、外側と3本巻きます。

次に、ホースシューです。

ホースシューは、アキレス腱の保護の為に行います。

内側から1本目は、踵から真ん中、アキレス腱側と3本巻いていきます。

次に、サーキュラーです。

スターアップがずれないように、足の甲の上から外側から内側にかけて行います。

そのあと、フィギュアエイトやヒールロックなど行います。

足関節捻挫に使うテーピングは、サポートテープやXサポートなど行います。

サポートを貼る前に行うのがアンダーラップです。

アンダーラップは、皮膚が弱い方やテープをはがす時の痛みを和らげる為のテーピングです。

この技術を習得すると足関節捻挫に対するテーピングもうまくなっていくでしょう。

パーソナルトレーナーは、日々勉強しお客様の笑顔を取り戻していきましょう。

最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。

全ては皆様の健康の為に。