RICE処置とは?

皆様おはようございます。

Healthy Bodyパーソナルトレーニングジムです。

目次

  • 1 RICE処置とは?
  • 2 RISE処置の手順とは?
  • 3 RICE処置の実施上の注意とは?

    最初に、打撲や捻挫が起こると身体組織には、1次的外傷性損傷と2次的外傷性損傷と呼ばれる損傷があります。

    1次的外傷性損傷は、外力によって筋、結合組織、神経、血管などが破壊される事を表します。

    2次的外傷性損傷は、傷ついた細胞から放出される酵素や酸素供給量の低下により正常な周囲の細胞が損傷を受ける事です。

    炎症反応とは(痛み、腫脹、発赤、発熱、機能不全)とは、外傷によって生じたこれらの細胞の変化が表出したものです。

    RICE処置は、過剰な炎症反応をコントロールする際に有効である。

    冷却は、2次的外傷性損傷の予防と痛みの抑制に効果があります。

    外傷を受けた周囲の細胞は、代謝が変化し酸素が不足する為2次的低酸素が引き起こされます。

    冷却は細胞の代謝を低下させて、酸素の必要量を減少させます。

    2次的低酸素症を抑制する事で損傷を受ける細胞の総量が低下し浮腫(むくみ)の量が少なくなる。

    痛みの軽減に対しても冷却の効果が認められている。

    痛みを軽減する冷却の効果を説明する考えは、痛覚の閾値上昇、対立刺激、痛覚繊維の神経伝達の低下などがある。

    冷却時間は、20分~45分とされ90分程度のインターバルを取り冷却を繰り返します。

    炎症症状が強い受傷後48時間が冷却を繰り返す基準です。

    圧迫は、腫れの形成を抑制し、毛細血管への体液の再吸収を促すため腫脹を減少させる効果があるとされる。

    挙上も腫脹の形成を抑制する効果がある。

    四肢を挙上する事で毛細血管の静水圧が低下し腫脹の発生を遅延させる。

    損傷した組織を更なる悪化から守るためには、運動量の減少が必要である。

    さらに、副子やブレースで患部を固定、支持する事で筋をリラックスさせる事ができる。

    次にRICE処置の手順では、身体を冷却する方法は様々であるがアイスパックを使った手順で説明します。

    ⓵製氷機の氷あるいは1度水に通した氷を使用します。

    ②氷をビニール袋に入れていきます。

    ③氷を平らにしてビニール袋の中の空気を口を使って吸い出します。

    ④ビニール袋の口を結びます。

    ⑤患部にアイスパックを当てて身体の形状に合うようにアイスパックを整えます。

    ⑥弾性包帯でアイスパックを固定します。

    ⑦患部を心臓より15~20センチ高い位置に挙上します。

    ⑧副子を用いて患部を固定します。

    ⑨20分~45分アイシングを継続させます。

    そのあとアイスパックを外し、弾性包帯を再び巻いて挙上を継続させます。

    ⑩90分程度インターバルを挟み、新たに⑨を行う。

    ⑪就寝中も弾性包帯での圧迫を継続させる。

    最後に、RICE処置実施上の注意点について

    冷却をしてはいけない方がいらっしゃいますがそれについて伝えます。

    冷却によってのアレルギー反応や循環障害を招く可能性がある人に対してはアイスパックを適用してはならない。

    具体的にお伝えすると、寒冷蕁麻疹やレイノー現象と呼ばれる症状です。

    また、肘関節や腓骨頭付近などの神経が表層付近にある部位への冷却は神経障害を引き起こす可能性があるので注意が必要である。

    スポーツ外傷に対するRICES処置の実際の効果については、未だ結論が得られていません。

    足関節捻挫に対するRICE処置の効果をまとめたものによれば、一定の結果得られていないという情報がある。

    また、必要以上に長期の安静は結合組織の修復に対して負の効果をもたらす可能性があると指摘しています。

    最適な負荷を受傷した組織にかける事は、組織の形態と強度の回復を促す。

    実際に、足関節捻挫に対して早期の荷重と可動域訓練を行ったリハビリテーションは、長期の固定を行ったリハビリテーションよりも早期に競技復帰が可能であり、足関節の機能評価も優れているという報告があります。

    最終的に、各選手やお客様に合わせた処置が重要であり医師と協力して安全で効率的な競技復帰が不可欠です。

    最後までブログをみて頂き有難う御座いました。

    全ては皆様の健康の為に。