血圧を下げる運動や有酸素での水中運動

水中運動療法 血圧を下げるには?

水中での治療法や運動療法には、主にリハビリテーションの領域において長く研究されてきました。

脳性麻痺の方でも水浴療法を開始されたと考えられます。

水中での運動療法やプールでのトリートメントに関するリサーチや文献が増加した事により情報が豊富になってきています。

科学的な基礎に基づいた介入が行いやすくなってきています。

水中運動療法は、アスリートのリカバリーやリハビリテーション期間における有効な有酸素トレーニングとしても広く利用する事が可能になっています。

水中運動療法におけるバイオメカニクス

水中運動療法を行う上では、水中におけるバイオメカニクスや生理学的特徴をよく理解する必要があります。

陸上と水中では何が違うかを十分理解した上で効果的かつ安全なプログラムを行うべきです。

人の比重は、水よりやや小さく、特に男性より女性のほうが水に浮きやすくなります。

体脂肪率や脂肪量は、男性に比べて多い傾向にある為です。

静止した水中では、物体に対して深さに比例した圧力がかかります。

特に、足部~下腿に対しては相対的に大きな圧力が加わる為浮腫みの改善に繋がります。

陸上と水中運動療法では違いがあります。

浮力は、身体の浸水している体積によって変化してきます。

肩で85%の浸水や恥骨結合で40%、剣状突起で60%です。

体積が大きければ大きい程浮きます。

水は空気中に比べて800倍以上の密度がある為、水中での液体抵抗も空気中より800倍以上大きくなります。

水中運動で素早い動作を行う程に抵抗がより大きくなります。

陸上と水中運動療法の違いは、大きな負荷を筋系や心肺系にかける事ができます。

 

 

水中運動と血圧を下げるには?

血圧を下げる為には、有酸素運動が効果的です。無酸素運動では、特に高強度をいれる事によって一気に血圧があがり動脈硬化や血栓など健康に害する事が起きる可能性があります。

徐々に強度を上げながら進めていく事が重要です。

アスレティックリハビリテーションにおいては、早期から有酸素運動を行い、心肺機能の低下を防ぐ事が効率的な復帰計画において欠かせません。

水中運動では、水の特性を活かした多様なトレーニングバリエーションにより、陸上で禁止されていても水中では水の抵抗によって行う事ができる可能性もあります。

水中では、姿勢の変化や補助具での利用でトレーニング自体のバリエーションもつけやすく、単純な初期から中期の有酸素運動で行うよりは、身体面や精神面においても有益となり得ます。

水中における運動は、動作自体の習熟度に差が出やすく運動強度も動作のスキルレベルに影響を受ける事が報告されています。

筋力や筋肉が少ない方、病院で入院されていて何処から始めたらいい方など水中運動では強度が軽度で始められますので安心して取り組む事が可能になります。

最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。

全ては皆様の健康の為に。