腫れや痛みを起こす炎症反応

皆様こんにちは。HealthyBodyパーソナルトレーニングジムです。

目次

  • 1 炎症について
  • 2 炎症の暴走について

    最初に、炎症サイトカインの作用が引き金となる炎症作用は、腫れ、発赤、発熱、痛みの4つがある。炎症は、基地に例える事ができ、食細胞、白血球、リンパ球、特定のタンパク質、その他の細胞などが総動員される事によって引き起こされる。

    腫れと発赤の仕組みは、局所的に血管の透過性が変化し、血液、体液、細胞成分などが組織内に流れ込む事で生じます。

    感染部位の組織には病原体との戦いに必要な免疫細胞や物質が供給されます。

    発熱は、インターロイキン1やインターロイキン6、腫瘍壊死因子α(TNFα)が脳の視床下部にある体温調節中枢、筋肉、脂肪細胞に作用し、体内のエネルギー産生を変化させる事で引き起こされます。

    感染部位の熱感は、局所的にマクロファージや白血球が発熱を促す物質を分泌する事で起きます。

    病原体の多くは、人の体温よりも低い温度で増殖しやすく、免疫細胞は、高い温度で活性化されやすい。

    全身あるいは、局所の発熱により病原体の増殖が抑制され、活性化した免疫細胞が病原体を駆遂しやすくなる。

    痛みに関しては、好中球、好塩基球などの白血球、マスト細胞などが痛みを引き起こす物質を分泌する。

    その信号が末梢神経から中枢神経に伝えられると脳が痛みとして認識する。

    私達は、痛みが伴うと本能的に動かないようにしたり、安静にしたりするが、こうした事が生体の負荷を軽減させる。

    痛みを止めようと冷やしたり、シップを貼ったりする方がおりますが、冷やすのは、対処療法であり、痛みに我慢できるのであれば温めて自然治癒力や免疫力を上げて改善する事が重要だと思います。

    炎症反応には、サイトカイン以外の物質も関与しています。

    その一つにマスト細胞などが分泌される、プロスタグランジンがあります。

    プロスタグランジン(PGE2)は、発痛物質ブラジキニンによる痛みの疼痛閾値を下げる働きがあります。

    プロスタグランジンは、痛みを感じやすくする作用をもたらす事で有名です。

    病原体の感染部位や怪我などで損傷した組織において血流量を増やす。

    白血球などを集めて炎症を強めるといった働きがあります。

    プロスタグランジンには、様々な種類と機能のものがあり、異常な細胞の膜から放出されるアラキドン酸という物質をもとに多様な酵素による反応でつくられます。

    プロスタグランジンは、他にも子宮を収縮させるものと、血小板の凝集を抑制するものなどがある。

    脳の視床下部にある体温調節中枢に作用して、プロスタグランジンの産生量を増やす働きがある。

    異常を感知したマスト細胞は、ヒスタミン、セロトニン、ロイトコリエンといった物質も放出し、これらも炎症を強める方向に作用する。

    このように炎症反応に関与する物質を炎症メディエーターと総称する事がある。

    次に、炎症の暴走とは、過剰になると自分の組織や細胞にも損傷を与えます。

    その為に、炎症反応が行き過ぎないように調節し、病原体を排除した後は速やかに反応を終了させる仕組みもある。

    上手く働かずに免疫が暴走して過剰な炎症(サイトカインストーム)を引き起こす場合があります。

    新型コロナウイルス(COVID-19)では、肺、血管、臓器などに強い炎症を起こすと報告されていますが、この一部でもサイトカインストームが関与しているのではないかと考えられています。

    また、病原体を駆遂後に治るはずの炎症が長期間持続し慢性化してしまう病気がある。

    全身性エリテマトーデスや関節リウマチの自己免疫疾患であります。

    最近の報告では、慢性的な炎症はガンや糖尿病など様々な病気に関与する事がわかってきています。

    最後までブログを見て頂き有難う御座いました。

    全ては皆様の健康の為に。