夏のファッション、服の素材選び

皆さんこんにちは。

Healthy Bodyパーソナルジムです。

本日は暑い夏を快適に過ごすために選ぶと良いファッションのお話を致します。

近代における先進国に限って言えば、ファッション論において真っ先にくる言葉がTPOだと思います。

Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)を略してTPOと呼んでいます。日本で作られた和製英語なので、海外では通じません。おしゃれさんの原則は、TPOというわけです。元来、衣服の最大の目的は、身体を包み、体温を保ったり怪我から身を守ったりすることでした。

しかし、文明の進化と共にその目的は、社会性や自尊心、他者からの見られ方といった違った視点から選択されるようになりました。しかし、ファッションとしての『衣』への関心は高くても、健康づくりの一端としての衣の意識は大変気薄だと言わざるを得ません。

服を選ぶ時の基準になっているもの

自分に似合っていたり、デザインが気に入っていたりなど心理的な満足も重要ですが、本来、よい服とは快適な服だったはずです。

それは、着心地、肌触りがよく、動きやすいなどの機能性に富んだ服のことでした。本質的には機能的・心理的・社会的この3つを満たすことが求められますが、実際はそこに経済的な側面が大いに考慮されて商品選択がなされることがほとんどです。

【機能性】

ファッション(見た目)や社会性から解放され、自分自身に関心を持ち始めたら、衣服は機能ファーストで選ぶことになります。

機能性の中で最も重要なのが静電性です。静電性は筋コンディションを維持するうえで重要なので、麻は有効な生地です。また、伸展性は、運動のために重要な要素です。

【心理性】

着ることによってテンションが上がる、気分がよくなるといった心理的効果は多くの研究効果を見るまでもなく、個人の経験としても多くの人が実感しています。この効果は、当然ながら『好きな服』を着ることによって得やすいですが、『好きな服と似合う服』『好きな服と身体にいい服』は、多くの場合一致しません。

また、流行を追いかけることで満足が得られる場合もありますが、そのことの深層心理は他人からの評価です。他人からの評価は、自らを鼓舞する材料になりますが、行き過ぎた追及は逆に自らを疲弊させます。それとは反対の独自性は、他人からの評価を期待していないため、自然体でいることが可能です。

【社会性】

お葬式には黒い服、学校・会社にはそれぞれの規定に沿った服を着るなど、その場に適切な衣服を着ることで、周りから浮かない・常識のない人だと思われないなど、社会的な面も考慮する必要があります。衣服における社会性とはこれらのTPOですが、この概念は日本固有のものです。よりマクロな視点に立って衣服を社会側面からとらえてみると、環境問題、企業の社会的責任・持続性(サステビリティー)など様々な視点から考慮する必要があります

世界の工業水汚染のおよそ20%が繊維製品の染色や薬品処理に由来するものであると言われています。また、世界各地では、いまだに人や地球に害を及ぼすような製品が、ときに不当な搾取や劣悪な労働条件のもとで作られている現実があります。

 

夏におすすめの快適素材
衣服は、色やデザインよりまず素材にこだわることが重要です。

①:リネン(麻)

リネン素材
肌あたりがさらっとしていて、吸水性・通気性・速乾性抜群!
マスク生活の猛暑に率先して着たい、リネン(麻)は夏服にベストな清涼感のある天然素材といってよいでしょう。非常に通気性が良く、汗をかいてもよく吸収し、そして早く乾くため、湿気の多い日本の夏に昔から多用されていた素材です。

他にもリネン(麻)のメリットとして、元々シワ感のある風合いのため、洗濯がラクでアイロンいらず。そして丈夫です。独特の質感のおかげで着るだけで夏っぽくなり、着こなしもこなれて見えます。
麻素材の服は夏の汗でも身体にべったり張りつきづらく、ストレスフリーで着られるところもおすすめです。

ちなみに麻100%でなくても、少し麻が混ざった素材でも麻のメリットは十分得られます。

あえてデメリットをあげるとすれば、麻はカジュアルな要素が強いため、着るシーンによっては、TPOに合わないことがあります。かしこまったレストランなどに着るのは、なるべく避けましょう。

➁バンブー(竹)

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竹の繊維素材の特徴は

1・丈夫な竹を原材料に、
シルクのような風合いの糸に加工したもの。

2・触れた時のひんやりとした接触冷感性

3・繊維の表面がなめらかでドレープが綺麗&摩擦が少なく静電気が起きにくい

4・綿素材よりも優れた吸放湿性で蒸れにくくサラサラが続く

5・木よりも成長スピードが早いため(その差は20倍以上のこともある)永続的な循環型資源として注目されている

などが挙げられ、衣類の素材としての機能的特性やコットンと比べ農薬・水の使用量など環境に対するコスト削減効果も期待でき注目されている新素材です。
夏をサラリと快適に過ごすファッションとして優秀です。

➂コットン(綿)

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コットンは、吸水性に優れた肌ざわりのよい生地です。通気性も高く、夏の定番素材と言えるでしょう。優しい天然素材であるため汗トラブルの心配もなく、敏感肌の方も安心です。近年では、布マスクの素材にも使用されています。

コットンの生産に関して近年問題となっているのは、綿の原産地では、安い綿製品を作るため、手間をかけずに大量生産する目的で、様々な化学薬品が使用するようなりました。
綿花は農薬集約型農産物で、普通の綿花栽培では、多種多量の農薬と化学肥料が使われています。
発展途上国での、低賃金労働・環境汚染につながる農薬や化学薬品の使用など改めて考えていかなければいけない問題があることを知っておくべきです。

おススメのコットン~スピーマコットン
アメリカ綿は品質の良さで知られていますが、中でも最高グレードが「スーピマ綿」です。
スーピマは、"Superior Pima(高級ピマ)"を略したものです。元々、アメリカ大陸栽培されていたペルー産ピマ種の綿花を中心に品種改良したのが、スーピマ綿で、この名称は、アメリカスーピマ協会の登録商標になっています。スーピマ綿は、繊維が細く長く(繊維長35mm以上の超長繊維綿)、長さが均一で、強く、耐久性に優れています。また、しっとりと柔らかい肌ざわりと光沢は、カシミヤに匹敵すると言われています。

 

今回は夏を快適に過ごせるファッション素材として3つ例を上げましたが、特に天然素材の物をご紹介いたしました。
その理由の一つは、服の素材によっても身体はストレスを受けてしまうことにあります。
化学繊維と天然繊維では無意識に身体が感じるストレスに違いがあり、天然素材の物の方がストレスを感じにくいとされます。また、環境に対する配慮や様々な労働問題など、一人一人がサステイナブル(持続可能)な素材を選ぶことで単純に「できるだけ安く」の市場から、「いろいろな意味で良いものが安く」なる市場へと変わっていくことにつながって欲しい。という思いがあります。

特に先進国が享受している利便さの裏側には様々な問題が横たわっています。
単純なオシャレファッションから、一歩進んだ健康的でストレスの少ない身体に良いオシャレファッションで新しい自分らしさを作ってみてはいかがでしょうか?

全ては皆様の健康の為に。

本日も最後までブログを読んで頂き有り難うございます。
Healthy Bodyパーソナルジム