水分補給について

皆様こんにちは。HealthyBodyパーソナルトレーニングジムです。

目次

  • 1 体液恒常性維持機構
  • 2 体温の恒常性維持機構

    ヒトの細胞が正常に機能する為には、体温と体液濃度が一定の範囲にあることが必要である。

    その為人の体は、さまざまな臓器が協調して体温と体液の恒常性を維持する機構を備えている。

    暑熱環境下では体温調節の為に、汗として多量の体液が失われる。

    深刻な脱水と体温上昇によって、毎年多くの人が緊急搬送され、その一部が命を失っています。

    適切な水分補給によって、そのリスクを大幅に小さくする事ができる。

    また、軽度の脱水や体温上昇であっても、暑熱環境下における競技遂行能力は著しく低下する。

    体液、体温の恒常性維持の仕組みと水分補給が果たす役割を理解し、競技パフォーマンスの維持や体調管理のために適切な水分補給法について解説する。

    体内の水分量と分布について解説する。

    健常な人で体重の60%が水で体液である。

    体液量には、個人差(45%~70%)がある。個人差を決める要因として体脂肪量である。

    脂肪組織は、他の組織に比べて水分量が少ない為、体脂肪率の高い人では体液量が少なくなる。

    加齢などの原因で骨格筋量が低下しても体液量は少なくなる。

    なので、体液量は加齢と共に低下するが、いずれの年齢層でも男性は女性よりも体液量が多い。

    理由は、骨格筋量の多さである。

    体液は、細胞内液と細胞外液にわけられる。

    細胞内液と細胞外液は、細胞膜によって隔てられている。

    体液は純粋な水ではなく、電解質やタンパク質のどの溶質が溶解している。

    体液は、細胞膜内外の溶質がつくりだす浸透圧勾配に従って細胞内外を移動します。

    細胞外の溶質は、細胞内の溶質の2分1なので、細胞外液の量は細胞内液の2分の1です。

    細胞外液のうち4分の1が血漿として血管内に、残りの4分の3が細胞間液として存在している。

    細胞内液、細胞間液、血漿はそれぞれ、体重の40%、15%、5%(8:3:1)を占める。

    細胞内液の主な溶質は、カリウムイオン(k+)でphは、7.0である。

    細胞外液の主な溶質は、ナトリウムイオン(Na+)塩化物イオン(Cl-)でPHは7.4である。

    細胞膜上には様々なイオンチャネルや輸送タンパク質があり、細胞内液の電解質組成が維持されている。

    体液の量と濃度を一定に保つ事は、水と電解質の量を一定に保つ事に他ならない。

    水と電解質の恒常性を維持する機能は、腎臓が担っている。

    腎臓は、毎日約150Lの原尿を生成しては水やナトリウムなどおよそ99%を再吸収して尿を生成する。

    人が摂取、排泄する水分や電解質の量は一定ではないが、腎臓による再吸収の働きを微調整する事によって、体液量が一定に保たれる。

    水と電解質量の調節は、血漿の体積と濃度の変化を指標にして行われている。

    血漿は、人の体液の状態がもっとも反映される。

    運動における発汗や水分補給、排尿など、水と電解質の吸収排泄は、すべて血漿を通じて行われる。

    次に、体温の恒常性維持機構について解説します。

    体内の深部(脳腔、胸腔、腹腔)は37°に保たれている。

    核心温度と皮膚温度というものがあり、視床下部の視索前野や視床下部前野で感知される。

    核心温度が変化しないように発汗神経や血管運動神経、末梢の代謝、筋肉活動(ふるえ)を調節している。

    核心温度が反映するのは、37°の直腸温や一般的に使われる腋窩温(36.5°)は、外部環境の影響を受けるので核心温度よりも低い。

    運動によるエネルギー消費の増大は熱産生を伴う、核心温度が39.8°まで上昇すると運動の継続は不可能になる。

    この時の核心温度で運動時には、皮膚の血流量は、安静時の時と比べて安静時の約4倍といわれている。

    環境温度が35°以上になると熱放散のほとんどが発汗によって行われる事になる。

    血漿水分量の不足は、皮膚血流量、発汗量の減少につながる。

    核心温度の上昇を招く、核心温度の上昇による運動パフォーマンスの低下や、熱中症を予防する為には、適切な水分補給によって血漿量を維持する事が必要となる。

    特に、Na+やCl-の量が調整されているものを摂取して頂く事がお勧めです。

    これから暑くなる時期になる前に摂取し、熱中症や脱水症状にならない為の予防が重要です。

    最後までブログを見て頂き有難う御座いました。

    全ては皆様の健康の為に。