寿命に及ぼす身体活動と運動
日本における死因の約60%は(がん)(心血管系疾患)(脳血管系疾患)で占められており、寿命はこれらの疾患と深い関係にある。日常生活における身体活動量の低下が生活習慣病の発症に影響する事が明らかになり、身体活動および運動が健康を左右する主要な原因として注目されている。
加齢に伴い全身持久力(有酸素運動能力)や最大筋力等の行動体力が低下するが、適切な運動習慣や身体活動によって加齢性の体力低下の抑制に効果的である。
運動習慣・身体活動と寿命
男性と女性を含めたランニング習慣のある中高年者とランニング習慣のない健康な中高年を21年間にわたって追跡し、生存率が調査された。
ランニング実施群の死亡率は対照群の約半分であり、心血管系疾患、がん、神経系疾患による死亡リスクは、いずれもがランニング実施群で一般市民のさまざまな疾患による死亡リスクを減らす事が示唆された。
しかしながら、ランニングを継続できた人はもともと健康状態がよかったために疾患レベルが低く、その為に寿命が延びたという可能性は否定できない。
ある文献によると週あたりの身体活動量によって死亡数に違いが認められた。
週あたりの身体活動量による消費エネルギー量が500カロリー以下と2000カロリー以上では、2倍近くの死亡率が違う事が報告されています。
一方で、動いていない時間と生存率との関係についても報告があり、起きている間の過ごし方と座っている時間が長い人では座っている方が死亡率が高いという事がわかっています。
この研究では、元気だから立っていられるという関係性の可能性は否定できないものの、運動とはいえない程度のささやかな身体活動でも生存率に影響を及ぼす事がある。
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