関節軟骨の役割について
皆様おはようございます。
HealthyBodyパーソナルトレーニングジムです。
目次
- 1 関節軟骨の役割について
- 2 関節軟骨を動かすと元気になる?
関節軟骨は、骨の表面を覆っているごく薄い組織です。骨は硬くて表面がザラザラしているので、骨と骨が直接に接していたら衝撃が強い上になめらかに動かす事ができません。
軟骨というと骨の一種のようですが、その組織は随分違ってきます。
骨を硬くする成分であるカルシウムが、関節軟骨には含まれていません。
関節軟骨には、プロテオグリカン、コラーゲン、エラスチンなどが入っています。
タンパク質の一種でできていて、この成分が弾力性をもたらしています。
タイヤのゴムくらいの弾力性がある為、ジャンプしたり走ったりしても、衝撃を逃す事ができます。
また、関節軟骨は骨と違い、表面がとても滑らかになっています。
摩擦でいうと関節軟骨同士は、0.05~0.02程度、氷同士が0.1、ガラス同士が0.9ですから、関節軟骨の表面がいかになめらかがわかります。
弾力性となめらかさが関節の機能を維持しています。
変形性膝関節症は、骨の病気だと思っている人も多いですが、骨ではなく関節軟骨が悪くなっています。
関節軟骨がすり減る原因は、はっきりしていませんが、使い過ぎは原因ではありません。
膝に大きな負担をかけるマラソンやサッカーの選手だった人が60歳以上になった時、変形性膝関節症を多く発症しているかというとそうではありません。
むしろ、運動不足が関節軟骨を不健康にしています。
軟骨は骨と違い、傷ついたり、すり減ったりしても、再び細胞が増えてもとに戻る事はありません。
骨は、血行分布豊富なので骨が再生されますが、軟骨は、血管分布がない為に再生されない構造になっています。
次に、動かすと元気になっていく話です。
血液は、骨の真ん中にある骨髄でつくられています。
したがって、骨にはたくさんの血管が集まっていて、豊富な血液を通して栄養や酸素が供給されます。
ですので万一骨折などで傷ついたとしても、修復、再生されます。
先程お伝えしました、関節軟骨には血管が通ってません。
その為、いったん傷つくと、骨のように修復、再生される事はありません。
そういった時に、筋肉を鍛える事が重要になります。
軟骨は関節をとりまいている袋状の組織関節包を満たしている関節液から栄養や酸素を吸収します。
なので動かす事が重要です。
歩いたり動かしたりすると、プロテオグリカンは、関節の表面を覆うヌルヌルとした粘り気のある液体状のものに含まれて、関節に力が働くとしみだしてきます。
膝だけではなく、体中の関節からしみだし、力が抜けるたびにしみだします。
関節の滑液剤になると同時に、関節液から関節軟骨に栄養や酸素を届けます。
関節軟骨の健康の為に関節に力をかけて動かす事が重要です。
もともと身体を支える組織のある骨は、動かして負荷をかけないでいと萎縮していきます。
靭帯や筋肉も同様です。
関節を動かさないでいると、最終的には軟骨が溶けて、関節の骨同士がくっつき、靭帯や筋肉も痩せて弾力のないスジに変わってしまいます。
こうなると、もう動かす事はできません。
膝の健康の為には、歩く事が大切です。
最後までブログをみて頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。