成長期のコンディショニングとトレーナー

身体発育の特徴は?

人の身体の発育のテンポが常に一定ではない。

思春期にみられる発育スパートのピークを迎える年齢は最大発育速度年齢と呼ばれ、男子では女子よりも約1~2年遅く、ピーク時の発育量もわずかに大きい。

日本の最大発育年齢は、男子は13歳、女子は11歳ごろとされている。

また、身体各部位の長さは、出生時から完熟完了時にかけて頭部およそ2倍、体幹は3倍、上肢は4倍、下肢は5倍程度になるが、それぞれ最大発育を迎える時期も異なっている為、結果として身体的比率も発育に伴い変化する事になる。

身体内部の各臓器や器官も、発育割合やスパートのタイミングが異なっている。

子供は大人を単純に縮小したミニチュアではなく、発育段階によって身体各部の長さや重さの比率が異なり、各臓器、器官と関連する機能の成熟度も異なる事が伺える。

これらの点は、成長期アスリートにおける理想的なスポーツ動作や適切な運動内容、負荷などを考える上で留意するべき事柄となる。

 

 

 

 

骨と筋の発育

骨の多くは、軟骨が骨へ置換される軟骨性骨化により形成され、軟骨細胞が分化しながら増殖する事で長さを増していく。

この骨化は骨の中央部から始まり次いで両端の順で生じ、その隙間が骨端線となる。

骨端線の消失は骨長発育の終了を意味するが、その時期は部位によっても異なり、四肢よりも肩甲骨や骨盤などの体幹に近い骨で遅い。

また、筋は作用する骨の後を追う形で成長する為、骨と筋の発育増大期にはタイムラグが生じる。

その結果、小学校高学年から中学生、すなわち身長最大発育の時期には、筋タイトネスの一時的な増大や柔軟性の低下が生じる事も報告されている。

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