免疫療法と免疫の意味とは?

自己免疫と非自己免疫を見極める

植物を除くと、地球上でもっとも存在量が多い生物は、細菌やカビ、ウイルスなどの微生物です。その大半は未知のまま潜んでいます。

カウント不能な量と種類の微生物に囲まれていきています。

人やあらゆる生き物は、絶えず作用しあって生きております。

相手が自分にとって危険な存在か、餌として食べても良いか、戦うべきか逃げるべきか、じっと隠れているべきかといった事を見極めています。

体内では、細胞という小さいレベルで同様の仕組みが働いており、免疫と呼ばれています。

私達の身体は、皮膚で外界として接しているだけではなく、口から肛門まで外界に開いた1本の中空管が貫いており、環境中の微生物や物質が絶えず侵入しています。

免疫は、次のような一連の反応系からなります。

一つ目は、侵入者を非自己として認識します。2つ目は、害になるか否かを見極めます。

3つ目は、害になる侵入者を速やかに無毒化し、体外に排除します。

4つ目は、侵入者の情報を記憶します。

免疫を高くする為には、運動や睡眠の質を上げる事、食事では、亜鉛や腸が喜ぶ食べ物で水溶性食物繊維や発酵食品、オリゴ糖、オメガ3系脂肪酸があります。

これらを意識する事によって病気になりにくい身体づくりをする事ができます。

 

害になる侵入者を見分ける事ができる免疫細胞とは?

害になる侵入者の大半は、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの病気(感染症)を引き起こす微生物で、病原体と総称されています。

体内で利益をもたらす乳酸菌や健康な状態では無害(常在細菌)

といった微生物も住んでいる。

このような微生物に対しては、免疫が働かないように調節されています。

もし免疫が働かなければ、体内に侵入した病原体は増え続け、細胞や組織や臓器を破壊して生命を脅かす事になります。

免疫の仕組み - 免疫療法コンシェルジュ

免疫に関連した遺伝子異常によって、生まれつき免疫がほとんどはたらかない病気が複数ありますが、そのような方は、幼い頃から様々な感染症にかかりやすく、非常に重症化しやすい。

免疫系を動かすのは、特定の役割を担う免疫細胞がおこなっている。

それぞれの免疫細胞は、互いの情報をやりとりしながら見事な連携プレーをみせています。

免疫細胞には様々な種類があります。

白血球で、血液中に存在し、免疫系の中心的な細胞です。

白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球があります。

次に、リンパ球は、B細胞、T細胞、NK細胞などがあります。

B細胞は、抗体の産生に関与し、T細胞は感染細胞やガン細胞を認識して排除する為に働きます。

NK細胞は、ウイルス感染や腫瘍細胞に対して直接的に攻撃します。

単球は、血液中に存在し、組織に移行してマクロファージになります。

マクロファージは、異物や細菌の排除、古い細胞や組織の修復などを担当します。

最後に好中球です。

白血球の割合で一番多く存在しています。

感染した組織に移行して細菌やウイルスを攻撃するために働く細胞です。

このような免疫細胞は、体内で異物や病原体を検出し、攻撃する事で免疫応答を引き起こします。

免疫細胞は、体内で継続的に生成され、免疫系の正常な機能には不可欠な存在である。

最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。

全ては皆様の健康の為に。