免疫とストレスについて
生体ストレスで免疫機能が低下する
免疫の機能は、個人差が大きく、個人の中でも疲労度や睡眠、栄養や疾患の有無などによって日々変化します。
例えば、日常環境の悪化や急激な変化は、生体にとって大きなストレスとなり、免疫機能の低下につながる。
多くの人が経験している、心労が重なった時に風邪を引きやすくなる。
心身のストレスが免疫機能を低下させるからにほかならない。
ストレスには好ましい出来事も
もともと、ストレスは物理的に使われる用語で、物体に圧力を加えた時に生じる歪みを意味する。
しかし、1930年代にカナダの生理学者ハンセ・セリエが(外から刺激で引き起こされる生体反応)にもストレス用語を使い始め、現在のようなストレスの概念が定着しました。
ストレスの原因は、身体的なものだけではなく精神的にも、行動によって及ぼされるもの、突然の出来事によるものなどがあります。
入学や結婚、昇進といった好ましいと思われる出来事も、生体にとってはストレスという事が少なくない。
交感神経による神経伝達に鍵
ストレス免疫機能に影響を及ぼす事は、100年以上前から指摘されていました。
その後、大きなストレスを抱えた際に、白血球による食作用機能が低下します。
感染症にかかりやすくなります。
アレルギーや自己免疫疾患を悪化させます。
自分の意思とは関係なく働く自立神経のうち、交換神経が免疫機能と関連している事も明らかになっています。
ストレスによって免疫の活性化と抑制のバランスが崩れると、マクロファージなどによる食作用の低下、T細胞やB細胞の活性抑制あるいは過活性化、過剰な炎症反応、といった異常が誘発されやすくなる。
長期に渡るストレスは、前項で説明したような疾患の引き金になる他、免疫機能の低下による二次的疾患を引き起こすリスクを高めます。
ストレスとは、精神的ストレスや生物的ストレス、社会的ストレス、物理的ストレス、化学的ストレスなどがあります。
ストレスの伝達通路として、人体の恒常性では、神経系や内分泌系、免疫系がそれぞれ影響しあって維持されています。
生体にストレスが加わると、内分泌系の経路では、脳下垂体由来のホルモンが副腎皮質に作用し、コルチゾールが放出されます。
神経系の経路では、交感神経が活性化される事でアセチルコリンという神経伝達物質が副腎髄質に働きかけ、アドレナリンやノルアドレナリンを放出させます。
そのストレスの軽減には、運動や食事や睡眠をしっかりとる事が重要な要素になります。
最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。