サルコペニアとフレイルなどの定義は?

サルコペニアとは?

サルコペニアは、IrwinRosenbergによって1989年に提唱された概念です。ギリシャ語で筋肉を表す(sarx)と喪失を表す(penai)

とを組み合わせた造語です。

サルコペニアの概念が提唱された時は、加齢に伴う骨格筋量の減少を指すものであったが、現在では、量的減少に加えて筋力低下や身体機能低下も含める広い概念となっている。

2016年には、国際疾病分類(ICD-10)のコードを取得し国際疾病分類(ICD-11)にも登録されました。

日本でも疾病病として登録され、独立した疾患として位置付けられるようになりました。

サルコペニアは、転倒、骨折、身体機能低下、死亡などの負のアウトカムの危険が高まりました。

進行性や全身性の骨格筋疾患であると定義されています。

 

 

 

サルコペニアの評価とは?

日本におけるサルコペニアの評価とは、筋力もしくは身体機能の低下に加えて、骨格筋量減少が認められるケースについて、サルコペニアと評価されます。

 

サルコペニアの有病率

65歳以上の日本人における有病率は、平均7.5%であり、65歳以上におけるサルコペニア有病数は132万人、女性で140万人であるとの推計が報告されています。

 

サルコペニアのメカニズムは?

筋力の低下は、骨格筋量の減少と関係している。

この骨格筋量の減少は、筋繊維の数が減少することと、筋繊維自体が萎縮することが原因と言われています。

筋繊維は、その収縮特性から遅筋繊維(タイプI)と速筋繊維(タイプⅡ)に分類されサルコペニアの場合は、速筋繊維に選択的な萎縮が認められるのが特徴です。

高齢期および若年期男性の外側広筋を対象に、各筋繊維タイプの単一筋繊維よりタンパク質を抽出し、酸化系エネルギー供給能は両筋繊維タイプで加齢に伴い同様に低下することを明らかとしている。

エネルギー代謝面においても、加齢に伴う加齢に伴う筋繊維タイプ毎の適応に差異がある事が示唆されている。

骨格筋は、肉離れや打撲などの外力によって怪我をした場合や、骨折等による固定処置や病気等による長期び座る事によって著名に萎縮した場合にあって、そのあ筋の再生が認められ、適切なリハビリやトレーニングによって回復する事が可能である。

結論骨格筋は本来再生能に富んだ組織であるといえる。

しかし、加齢に伴い、筋損傷後の再生が十分に働かないことや、萎縮した骨格筋は元に戻りづらいという現象が認められる。

こうした加齢に伴う可逆性の喪失は、サルコペニアの要因のひとつとして考えられる。

実際、人の大腿部における筋繊維数が若年期と比較して、高齢期では半分近くまで減少する事が報告されています。

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