好発する外傷、障害について
皆様おはようございます。
Healthy Bodyパーソナルトレーニングジムです。
目次
- 1 ACL損傷について
- 2 MCL損傷について
- 3 半月板損傷について
最初にACL損傷は、膝の靭帯において、最も損傷率が高い靭帯損傷であり米国の一般集団において約3000人に一人がACL損傷を受傷し、年間に8万人から10万人が受傷する概算になっています。
また、好発年齢は15歳から45歳の年代で、この年代に限ると、約1,750人に1人が受傷するとされています。
ACLの性差をみると男性に比べて女性の受傷率が2倍から8倍高いと報告されています。
例としては、バスケットボールやサッカー、ハンドボールで女性の受傷が高くでています。
この性差は、弾性に比べて解剖学的構造の差異や関節弛緩性、ホルモンの影響、神経筋の機能、ジャンプや着地の特徴など様々な面からの検討がなされており、これなの事が関係していると言われています。
ACL損傷は、その70%は、スポーツ活動中に発症しています。また、スポーツ活動の受傷の約70%が非接触型の損傷です。
特に急激な減速や切り返し着地において非接触型が好発すると考えられる。
ACL損傷に伴う合併症としては、半月板損傷が挙げられる。
急性のACL損傷では、外側半月板の損傷の割合が多く、その原因として外側半月板の可動性の大きさと大腿骨の外側顆と脛骨の高原外側の圧迫力と剪断力が上げられます。
ACL損傷の後の症状として膝崩れ現象が挙げられます。
これは、ストップや切り返しの時に膝関節の外側回旋の不安定性による亜脱臼が出現します。
この膝崩れ現象の時に新たな合併症を受傷する事が多い。
古いACL損傷(陳旧性)のACL損傷では、内側半月板損傷がしばしばみられる。
評価としては、ラックマンテストや前方引き出しテストによって前方不安定性の評価とピボットシフトテストなどの前外側不安定性の評価が持ち合られる。
スポーツ活動への復帰を目標とするならば、ACLの再建を行われる事が一般的です。
再建の靭帯には、骨付き膝蓋腱や半腱様筋や半膜様筋が用いられる事が多い。
スポーツ復帰まで半年から1年のリハビリが必要となる。
日常生活を最小限に制限し、危険の少ないスポーツを選択する場合は保存療法を選択するこのも可能です。
次に、MCL損傷について解説していきます。MCL損傷は、内側側副靭帯損傷です。
スポーツ活動中に好発する膝靭帯損傷です。
損傷の多くは、フットボールやラクビーなどのコンタクトスポーツでの膝に直接外力が起こる接触損傷です。
膝関節外側に直接に力が働く事により生じます。
特に靭帯の近くや関節と関節の間におきる事が一般的です。
膝を捻るスポーツでは、非接触型の損傷を呈する場合があります。
損傷の程度は、3段階の評価が用いられます。
Ⅰ度損傷は、MCL上の圧痛がある事です。また、靭帯の損傷はあるがゆるみはない事です。
Ⅱ度損傷は、不安定性があり外反ストレステストで膝内側の開大が認められます。
この状態は、靭帯は弛緩しているが断裂はない事を意味しています。
Ⅲ度損傷では、外反ストレステストで緩みが大きくなっています。
靭帯が完全に断裂し、外反力に対して安定性を失っている事を意味しています。
殆どがトレーニングを組む事によって機能的に良好な結果が得られます。
しかし、軽度の外反動揺性が残る事があります。
最後に、半月板損傷について説明していきます。
半月板損傷は、方向転換や膝の深い屈伸によって生じてきます。
外傷の既往がなくても症状が出現する事もあります。
半月板断裂は、5つの型があります。
垂直縦断裂、水平断裂、弁状断裂、放射状断裂、変性断裂に分類されます。
損傷型の割合は、複合型の場合30%で最も多く男女では、男性に多く男性では31歳~40歳にピークがあります。
症状は、腫脹や、ロッキング(膝を伸ばす事が出来るが、曲げる事ができない)状態、弾発感、破裂音、引っ掛かり感が生じます。
評価は、マックマレーテストや押しアプレーテストが用いられます。
損傷が大きくなく、ロッキングがない場合は保存的に行います。
断裂半月板の反転などによりロッキングがみられる場合には、手術を選択される場合が多いようです。
運動では、荷重による疼痛出現に注意する必要があります。
最後までブログをみて頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。