特殊環境への対応
皆様こんにちは。HealthyBodyパーソナルトレーニングジムです。
目次
- 1 暑熱環境
- 2 寒冷環境
体温調節と発汗では、運動時で骨格筋を動かす事で熱産生がおこる。熱産生が大きくなると、熱を体外に逃がす熱放散が行われ体温を一定に保つように働く。
熱放散機能として発汗があり、体温を調節している。
発汗量に見合った水分補給が行われなければ脱水状態となる。
多湿環境下では、無効発汗の量が増える事でさらに体水分の損失が進む。
脱水が進行するとさらに体温が上昇し、深部体温の過度な上昇によりパフォーマンスが低下する。
最近での研究では、運動中の過度な深部体温の上昇が認知機能の低下をもたらす事も指摘されている。
暑熱順化では、暑熱環境下で運動を行う場合は、暑熱対策が不可欠である。
熱放散機能が準備できていない時期は、過度な体温上昇を招きやすい。暑熱環境下で繰り返しトレーニングを行う事で身体が暑さに対応する。
これを暑熱順化という。
暑熱順化は、人口的に創られた暑熱環境下や、気温が高い日に外で運動を行う事でその効果を得る事ができる。
日本では、冬季に南半球など暑い場所での試合に出場する場合に人工的な環境下での暑熱順化が行われている。
暑熱環境下で最適な運動パフォーマンスを発揮する為には、7日~10日程度必要であるとされている。
栄養面の対策で、深部体温を下げるには、身体冷却が有効である。
運動前にあらかじめ深部体温を下げておくことでパフォーマンスが向上する事が示されている。
身体冷却には、アイスベストや冷水浴など外部から冷やす方法とアイスラリーなどの冷たい飲料を摂取して身体を内部から冷やす方法があります。
アイスラリーは、シャーベット状の飲料であり、摂取する事で深部体温が低下する。
スポーツドリンクでアイスラリーを作る事で、糖質と電解質を補給する事ができる。
しかし、発汗によって喪失した水分をアイスラリーだけで補う事は難しい。
スポーツドリンクと組み合わせて摂取し、水分摂取量が適しているかトレーニング前後の体重変化から確認する。
海外では、現地でスポーツドリンクを購入するか、日本から持参した粉末タイプのスポーツドリンクをボトルウォーターで溶かして摂取する事になる。
いずれの場合も安全で衛星的である事が必須である。適切な温度で摂取できるよう、ドリンク用ボトル、クーラーボックス、氷等を用意する。
ドリンク用のボトルを清潔に保つための洗剤、体重変動を確認する為の体重計などを準備する。
食欲低下していないか、一度に大量の水分を摂取していないか、水分摂取が食事の摂取量に影響していないかなど、アスリートの体重や食事、水分摂取状況をモニタリングする必要がある。
食事場所や宿泊場所が暑くないかなど、逆に冷房が効きすぎて寒くないかなどにも気を配るとよい。
2 寒冷環境下での運動は、寒冷環境での気道の反応による呼吸の不快感や低体温など、コンディショニングを悪化させる可能性がある。
雪上や氷上で行われる競技だけではなく、ウォータースポーツや雨の中で競技を行う場合はも、低体温症を引き起こす可能性がある。
気温に加え、風や湿度なども影響する。
アスリートは、体温を上げる為にウォーミングアップの強度を上げたり、時間を長くしたりすることもある。
体温は、低温にさらされると産熱を行い、体温を調節する。
その為、寒冷環境下ではエネルギー必要量が増える。
また、寒さの中での運動前には筋グリコーゲン貯蔵を最大にすることが推奨される。
寒冷環境での運動中にも体重減少が起こる。
その理由として、汗や呼吸による水分喪失、寒さによる利尿、口渇感の低下、トイレが少ないため水分摂取を控える傾向がある事が挙げられる。
冷たい空気は、乾燥している傾向があり、呼気からの水分喪失が増えるため水分摂取量を増やす必要がある。
寒冷環境下での脱水とパフォーマンスの関係は明らかになっていませんが、3%の脱水状態では持久的なパフォーマンスを低下させなかったという報告もある。
最後までブログをみて頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。