年齢による筋力や筋肉の変化

加齢に伴う骨格筋量の変化

加齢に伴う骨格筋量の変化には、全身で認められるものの、部位の差がある。超音波法によって測定された筋厚の加齢変化を20代の値を100%として示すと、上腕では、上腕三頭筋、大腿では、大腿四頭筋、さらに体幹では、腹直筋における筋厚の減少が著しい。

このような結果がでた部位差が生じる原因は、明確ではない。

 

加齢に伴う筋力の変化

筋力における加齢性変化は、骨格筋量の加齢性変化をおおよそ反映された形で現れます。

筋群による違いがあるものの、20代から30代で筋力のピークを迎えた後、加齢に伴い徐々に低下する。

しかし、上半身と下半身では加齢に伴う低下率が異なる。

20歳時の値を100%とすると、60歳では脚筋力および上体起こしは60%まで低下するのに対して、握力は80%の低下に留まる。

この事は、加齢に伴う下肢および体幹部の筋力(筋パワー)の低下が著しい事を示唆する。

 

加齢に伴う全身持久力の変化

身体活動を持続する為には、酸素を体内に取り込み、主動筋に運搬し、それを消費して筋収縮に必要なエネルギーを生成、供給し続けなければならない。

酸素の運搬は、肺、心臓、血管の各機能によって行われ、その消費は筋活動の程度によって決まる。

それら酸素の運搬系と消費系の機能が緩和されたものが酸素摂取能であり、その最高水準を示す指標が最大酸素摂取量である。

Vo2maxは、個人差や性差はあるが、加齢とともにほぼ直線的に低下する。

その低下率は、特別なトレーニングを行っていない一般人の人では、年間平均0.9~1.0%であり、その主な要因として心拍出量、動静脈酸素較差、肺拡散容量、血液量、筋活動量等の低下が指摘されています。

循環機能では、高齢者において、運動による最大心拍量および最大動静脈酸素較差は両方低下します。

最大心拍量の低下の原因は、最大心拍数と最大一回拍出量のどちらか、あるいは両方が減少することによる可能性が考えられます。

最大心拍数は加齢によって減少するが、加齢に伴う運動時心拍数の減少のメカニズムとして、心臓自体の加齢に伴う器質的変化だけでなく、自律神経系の調節機能の変化、交感神経系刺激による反応の低下が関与していると考えられる。

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