高齢者に対するダイエットと運動

高齢者の運動

最初に筋力についてご案内していきます。

加齢に伴う筋力や骨格筋量の低下を最小限に食い止める為には、筋力トレーニングが効果的である。高齢者でも高強度の筋力トレーニングを行っている鍛錬者の筋力の低下は少なく、非鍛錬者よりも高い水準維持ができる。

しかし、高強度をやり過ぎてしまうと関節包や靭帯など痛めてしまう可能性があるので注意が必要です。

筋力トレーニングを継続する事で高齢者でもトレーニング効果が得られる。

筋力トレーニングによって能力が向上する可能性について、若年者と高齢者との直接比較した研究は少ないです。

9週間の高負荷での筋力トレーニングを行った研究では、若年者と高齢者の男性ともに筋力の増大が同程度観察されました。

また、筋繊維タイプ毎に見ると、速筋繊維の肥大率が遅筋繊維よりも大きい事が認められた。

このように高齢者であっても筋肉がついてくるようになるといえる。

若年者と高齢者の場合での運動処方の違いは、運動器や循環器に対する危険を伴う可能性があります。

最近では、高齢者に対する低負荷の筋力トレーニングを行う事が推奨されています。

これまでは、低負荷の筋力トレーニングは、筋量や筋力の増強に効果的でないと言われていたが、近年の研究において負荷の上げ下げをゆっくり行ったり、疲労困憊まで行ったりする事で高負荷での筋力トレーニングと同程度の効果が得られる事が明らかにされました。

 

高齢者の全身持久力はどうなのか?

加齢に伴う最大酸素摂取量の低下を抑制する為には、ウォーキングなどの(有酸素性)トレーニングが効果的である。

高齢者でも有酸素性トレーニングを行っている鍛錬者の最大酸素摂取量の低下は少なく、非鍛錬者よりも高い水準が維持されています。

高齢者で持久性トレーニングを実施した場合でも、10%~30%の増加が観察されている。

持久性トレーニングも筋力トレーニングと同様に、高齢者でも効果が期待できる。

若年者と比較して高齢者では、トレーニングによって筋の酸化能力が大きく改善された事がエビデンスで分かっています。

高齢者に持久的トレーニングを実施すると、動脈硬化度指標の低下や収縮期血圧の低下が生じ、骨格筋の毛細血管の血管新生も促進する。

これらの効果から、高齢者では、VO2 MAXの増加に伴う循環器系の寄与によって骨格筋での末梢機能が改善すると考えられる。

 

高齢者の寿命に及ぼす身体活動と体力

日本における死因の約60%は、ガン、心血管系疾患、脳血管系疾患で占められている。

寿命はこれらの疾患と深い関係にある。

日常生活における身体活動量の低下が生活習慣病の発症する事が明らかになっている。

身体活動および運動が健康を左右する主要な要因として注目されている。

加齢に伴い全身持久力や最大筋力等の行動体力が低下するが、適切な運動習慣や身体活動によって加齢性の体力低下の抑制に効果的である。

日々の運動の習慣化を図る事によって健康的な方々が多くなってゆくでしょう。

最後までブログを読んで頂き有難う御座いました。

全ては皆様の健康の為に。