糖尿病に対する運動療法
皆様おはようございます。Healthy Bodyパーソナルジムです。
目次
- 1 糖尿病の運動処方について
- 2 合併症との関連とは
糖代謝の改善を達成させる為には、中強度の運動(50%前後の運動)を1回20~60分、週3~5回以上150分以上行う事が重要である。
一般的には有酸素運動を進めますが、筋力トレーニングと一緒に行うと効率的になります。
2日間以上続けて運動を休む事のないようにします。
若年者や体力のある方は、75分以上の高強度や高強度インターバルトレーニングの有用性が示唆されています。
特に、先程お伝えしました有酸素運動と筋力トレーニングのレジスタンストレーニングが効果的である。
大きな筋群を5種目以上勧められ、レジスタンストレーニングの血糖低下作用は、中強度以上の運動処方で示されている事から、高齢者や合併症を持つ方は適用できない場合が多い。
運動強度として軽度のレジスタンス運動にも、高齢者での筋量の維持や日常生活動作(ADL)の改善に効果がある事から糖尿病にとって有用性が高い可能性があります。
運動療法において継続性の確保が最も困難であり日常生活の中で身体活動量を高めるかが、その成功の鍵を握ります。
日常の座位時間が長くならないように30分に1回は軽い運動を行う事によって血糖コントロールの改善が示されている。
また、歩数計や生活習慣記録計(ライフコーダ)を利用する事は、運動量の把握や継続の動機付けに有用である。
健康日本21では、成人において1日1万歩を目標としておりますが、糖尿病の運動療法においても目標である。
1型糖尿病の運動処方では、低血糖症予防の為運動は食後1時間~3時間以内で行う。
運動時間や種類により運動前や運動中に捕食をする。
インスリン量は、運動前で通常の3分の2~2分の1まで減らすのが一般的です。
2型糖尿病は、食後に運動を行わせる事が望ましいが、実施可能な時間であればいつ行ってもよい。
インスリンや経口血糖降下薬(スルホニル尿素薬)で治療中の方は運動中や運動後に低血糖を生じる恐れがあるので食前に運動をする際は、インスリン量や捕食での調整を考慮する。
高肥満の場合は、体力低下している場合には食事療法による減量を優先し、ある程度体重の影響を軽減してから本格的な運動療法を開始する。
高肥満者の中には、精神的や社会的に問題を抱える方がいるので運動処方は、留意して指導にあたる必要がある。
合併症の軽症の場合は、運動指導に制限はないが中等症以上の場合には運動の程度を調整する必要がある。
自律神経障害や、網膜症、腎症など注意をする必要性がある。
前増殖性網膜症や増殖性網膜症の場合は、強度の高い運動は血圧を上げ頭を下げる運動は眼圧を上げる為避けるべきである。
また、身体に衝撃が加わる運動は網膜出血のリスクを上げる可能性がある。
腎症に関しては、一時的な尿蛋白をふやすが腎機能の悪化を引き起こすデーターはない為、有酸素を主体として中強度までの運動が推奨されています。
では、運動する時間がないという方はどのようにすると良いのでしょうか?
日常生活行動によるエネルギー消費量を増やす事を意識し、階段を使うや通勤時に歩行で会社に行くなど工夫が必要です。
次に、合併症の関連では、最初に糖尿病性網膜症について説明します。
単純性網膜症の場合は、6~12カ月ごとに眼底検査を施行しつつ運動を行う。
重量を上げるバルサルバ型運動やジャンプなど眼底血圧を上げる運動は避けるべきである。
糖尿病性腎症は、微量のアルブミン尿を有する方は運動後に一時的に尿蛋白量が増加する可能性がある。
基本的には、運動の身体的機能や生活の質(QOL)の改善を期待できるため、基本的には推奨されているが病態によりその程度を調整する。
次に、糖尿病性神経障害です。
しびれなどの感覚は、運動実施により下肢の血流の改善が期待できる。
足潰瘍予防の為にも適切な運動靴を使用するべきである。
自立神経障害では、運動療法の可否をドクターと相談する必要性がある。
大血管障害での、心筋梗塞などを合併していても全てが禁忌とはならず心臓のリハビリテーションプログラムに従い監視のもと運動を開始させる事が望ましい。
末梢動脈の例は、原則として運動療法は推奨され、生活の質が改善される可能性が高い。
最後までブログをみて頂き有難う御座いました。
全ては皆様の健康の為に。