体温の恒常性維持機構について

皆さんこんにちは。HealthyBodyパーソナルトレーニングジムです。

目次

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    体液の過剰症と欠乏症

    体内の深部(脳腔、胸腔、腹腔)は37°に保たれています。これを核心温度といいます。核心温度は、視床下部の視索前野ー視床下部前野で感知され、視床下部の体温調節中枢に伝えられる。体温調節中枢は、核心温度と皮膚温度(末梢受容器と冷受容器から信号)を比較して、

    核心温度が変化しないように発汗神経や血管運動神経、末梢の代謝、筋肉活動(ふるえ)を調節する。

    核心温度を反映するのは、直腸温(約37°)である。一般的に使われる腋窩温(36.5°)は、外部環境の影響を受けるので核心温度より低い。

    運動によるエネルギー消費の増大は熱産生を伴う、核心温度39.8°まで上昇すると運動の継続が不可能になる。

    核心温度の上昇を防ぐ為に、体深部で発生する熱はは血流を介して皮膚表面に伝えられ、外部環境に放出される。

    運動時には皮膚の血流量は安静時の約4倍まで増加すると言われています。

    皮膚に運ばれた熱が外部環境に放出される時には(体表に接触している空気への熱の)伝導対流、放射、蒸発の4通りの経路がある。

    環境温度が35°以上になると、熱放散のほとんどが発汗によって行われる事になる。

    血漿水分量の不足は、皮膚血流量、発汗量の減少につながる。

    核心温度の上昇を招く。

    核心温度の上昇による運動パフォーマンスの低下や、熱中症を予防する為には、適切な水分補給によって血漿量を維持する事が必要である。

    2 発汗による血しょう水分量の低下や高ナトリウム血症

    暑熱環境下での運動時には、おもに発汗によって体温調節が行われる。発汗量と濃度の調節には全身に分布しているエクリン腺が関与している。

    深部体温の増加に応じて、発汗神経からアセチルコリン分泌が増加し、エクリン腺からの発汗が起こる。

    エクリン腺は、皮膚付近の血漿を元にして電解質を再吸収したあと、汗として分泌する。

    汗の主成分は、塩化ナトリウムであるものの、その濃度は血漿よりも低い。

    発汗によって血漿水分量が減少し、血漿のナトリウム濃度が増加する。

    血漿が高張になると、細胞内より水分が移動して循環血液量の低下を防ぐように働く。

    発汗速度が高くなると、Na+とCl-の再吸収速度を上回るために汗に含まれるNa+とCl-の濃度が高くなる。

    すなわち発汗量が多くなると汗が濃くなる。

    しかし、血漿の値を超える事はない。

    また、鍛錬者では発汗量が多くなっても希薄な汗をかくことができるようになる。

    希薄な汗のほうが皮膚の表面で蒸発しやすく、体温上昇を防ぐ効果が高い。

    発汗量には、個人差はあるが、標準的な環境での運動では1時間あたり0.5~2,0Lが失われる。

    ごく1部のアスリートでは、1時間あたり3,0Lの発汗を示します。

    発汗量を増加させる要因としては、運動強度、環境温度、日光の照射、高い湿度などがある。

    トレーニングによる暑熱順化や高い全身持久力も発汗量を増加させる要因である。

    また、男性のほうが女性よりも発汗量、汗のナトリウム濃度が共に高い。

    逆に発汗量を低下させる要因としては、加齢、対流による皮膚の冷却などがある。

    最後までブログをみて頂き有難う御座いました。

     

    全ては皆様の健康の為に。