高齢者と糖尿病について

皆様こんにちは。HealthyBodyパーソナルジムです。

目次

  • 1 加齢に伴う糖尿病の増加について
  • 2 高齢者の低血糖

    最初に加齢とともに耐糖能は低下し、糖尿病や耐糖能障害の頻度は増加します。

    65歳以上の人口の6人に1人は糖尿病といわれています。

    厚生労働省の国民健康、栄養調査では、70歳以上の男性の25,7%、女性の19.8%は糖尿病が強く疑われる人です。

    この高齢に伴い、耐糖能障害や、糖尿病患者の増加は、加齢に伴う内臓脂肪の増加や筋肉量の低下や肝臓でのインスリン抵抗性の増大、身体活動量の低下によるインスリン抵抗性の増加、ミトコンドリアからの活性酸素放出や酸化ストレスの亢進、膵β細胞のテロメア長短縮などによるインスリン初期分泌の低下が原因と考えられています。

    また、サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量、および筋力低下または身体能力の低下であります。

    サルコペニアは、転倒や日常生活動作低下のリスクを増加させるだけではなく、インスリン抵抗性の増大により高齢者における糖尿病の危険因子となっています。

    さらには、寿命の延長も高齢糖尿病患者の増加に繋がっています。

    2018年の調査では、わが国の75歳以上の後期高齢者は、総人口全体の14.2%を占めているが、2065年には、約3.9人に1人になると予測されています。

    後期高齢者が増える事は、認知症などで服薬管理やインスリン注射などのセルフケアができない糖尿病患者が増えると事を意味します。

    高齢者糖尿病の特徴としては、高齢者糖尿病は、低血糖の症状が出にくく、重症低血糖を起こしやすい。

    口喝などの高血糖の自覚症状が乏しく、高浸透圧高血糖状態を起こしやすい。

    無症候性を含めた動脈硬化性疾患の合併症の頻度が多い。

    認知症やサルコペニア、フレイル、ADL低下、転倒、骨折、うつ、低栄養、ポリファーマシーといった老年症候群を合併しやすい。

    社会や経済的問題のQOL低下の問題が治療を困難にする場合がある。

    といった特徴があります。

    次に、高齢者の低血糖は、発汗や動悸、手の震えなどの自律神経症状が消失し、無自覚となりやすい。

    また、低血糖症状が非特異的で、身体のふらふら感や頭のくらくら感、めまい、脱力感、目がボーッとする、しゃべりにくい、動作がぎこちない、せん妄、意欲低下などの症状で起こるために見逃されやすい。

    高齢者の低血糖は、認知機能障害を起こしうる。

    低血糖54ミリグラムDL以下の血糖は、高血糖300ミリグラム以上と同様に注意力障害といった認知機能低下を起こします。

    高齢糖尿病患者は、特に80歳以上は、重症低血糖を起こしやすい。

    重症低血糖は、認知症発症の危険因子である。

    逆に認知症を合併すると、重症低血糖を起こしやすくなり、悪循環となり得ます。

    重度低血糖は、心疾患や死亡の危険因子にもなる。

    また、低血糖は転倒や転倒骨折の誘因になります。

    低血糖の頻度が多いとうつ症状の増加、QOLの低下などの心理状態の悪化をきたしやすい。

    結論として、高齢者は低血糖を起こしやすく、低血糖で悪影響を起こしやすい。

    最後までブログをみて頂き有難う御座いました。

    HealthyBodyパーソナルジム