炎症過程のメカニズムについて
皆様おはようございます。Healthy Bodyパーソナルトレーニングジムです。
目次
- 1 炎症期
- 2 繊維増殖期
- 3 成熟期
最初に炎症の過程は、組織の再生や修復に不可欠です。炎症の過程は、炎症期、繊維増殖期、成熟期の3つにわけられています。
炎症期では、組織に損傷が起こるとすぐに治癒過程は直ちに開始されます。
炎症の症状として、熱感、発赤、腫脹、圧痛、機能低下の5つが上げられます。炎症期は、さまざまな化学伝達物質の相互作用の連続によってしょうじます。
傷ついた場所から肥満細胞から放出されたヒスタミンは、毛細血管拡張し細胞に通過させる。
ロイトコリエンやプロスタグランジンなどの作用を起こす。
この作用は、血管拡張作用や血圧低下作用である。
このロイトコリエンとプロスタグランジンは、白血球の中にある、好中球とマクロファージの細胞壁に付着します。
腫れが増加する事によって、血管外の圧力が増加する。
それによって損傷部位の血流が低下し損傷部位からリンパの流れが低下します。
サイトカイン(炎症の調節因子)、特にケモカインとインターロイキン1は白血球を制御します。
数時間以内に好中球とマクロファージは、炎症部位に届きます。
損傷部位の最初の血管反応は、血管の収縮です。
血管収縮は、5分~10分続きます。
この血管収縮が起こると、血管の内皮壁を圧縮し局所の貧血をおこします。貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビンが少なくなり酸素が運搬されない事です。
血流凝固は、通常損傷後12時間後に始まり、48時間以内に完了します。
血栓形成過程は、フィブリノゲンがフィブリンとなり、損傷を受けた細胞からトロンボプラスチンと呼ばれるたんぱく質がつくられます。
トロンボプラスチンは、プロトロンビンとトロンビンへと変化させてフィブリノゲンがフィブリンへと変化させる事によって損傷部位の血流を低下させます。
2 繊維増殖期では、瘢痕組織の形成へとつながります。
瘢痕組織(結合組織がもりあがった状態)この期間は、4~6週間続きます。
この期間中、損傷部の酸素低下に刺激されて毛細血管が広がり損傷部の治癒を促します。
肉芽組織がこの時期はつくられてきます。肉芽組織とは、赤色またはピンク色になった表面にでてくる組織です。
この組織は、線維芽細胞、コラーゲン、毛細血管によって構成されています。
繊維が細胞は、コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカン、グルコサミノグリカンによって構成されている細胞を合成し始めます。
コラーゲンは、3つのタイプがあります。
タイプIコラーゲンは、皮膚、筋膜、腱、骨、靭帯、軟骨で確認されます。
タイプⅡコラーゲンは、硝子軟骨や椎間板にみられます。
タイプⅢコラーゲンは、皮膚、平滑筋、神経および血管に存在します。
タイプⅢコラーゲンは、タイプⅠコラーゲンに比べて伸長強度に乏しい。
この伸長強度が増加する事によって線維芽細胞の数は減少し、成熟期へと移行するシグナルが送られます。
3 成熟期は、治癒過程において長期にわたります。
瘢痕組織に加わる伸長力に応じて瘢痕組織を構成するコラーゲン繊維の走行の変化やコラーゲン繊維の過程が始まります。
この過程では、コラーゲンⅢは減少し伸長力の高いコラーゲンⅠが増加する。
瘢痕組織内の、毛細血管の減少が並行して起こります。
通常3週間経過してくる頃に、改善がみられ成熟期が完了するまでには数年かかると言われています。
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